遊びまくる!

無職ブロガーのカオスな日記

営業中の帰り道で起きた、奇妙な出来事

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千葉でインターネットの回線営業の仕事をしていたときの話。

その帰り道で奇妙なことが起こった。

 

まずは仕事内容を簡単に説明しておこう。

千葉の柏や松戸を中心に、その他一帯を回るインターネット光回線の営業。

朝、出社して前々に決めておいたパートナーと、マンションやアパートを一部屋一部屋、インターネットの回線の提案をして回る営業スタイル。

2人一組、車一台であらかじめ決められたルート(マンション)を回って、夜20時くらいまで営業して終了というのが基本的な流れだった。

 

その日は、朝から小雨の降る、夏の蒸し暑い日だった。

僕よりも若い同僚と2人で、いつも通りマンションの住所をナビで検索しては営業していた。

回るルートが悪かったのか、思ったように契約が取れず、19時を過ぎてもう少しだけやろうということになった。

 

契約が1本も取れないときは、22時くらいまでやることもあった。

今考えれば、残業代も無しでそこまでやるのは完全にブラックだったんだなと思う。

その当時はブラック企業という言葉が世間に今ほど広まってはいなかった。

私も嫌だったが、周りがそういう風潮だったから、それに従わない訳にはいかなかった。

 

不思議な出来事が起きたのは、帰り際だった。

すっかり日も暮れて、雨が強くなってきたので次の一軒で最後にしようということに決めてアパートの住所をいつものようにナビに入れる。

そのナビを入れていた、今しがた回ったばっかりの木造アパートが、辺りの暗さと、古さと相まって、とても気味が悪かった。

(回ったといっても電気も点いていなかったし、古かったのでパスした)

 

最後の一軒に向かう途中、風が出てきて、辺りの草が右や左にせわしなく、音を立てて揺れている。

こんなところに本当にマンションがあるのか?

それともまた、おんぼろアパートか?

どっちにしろ助手席の私は、運転する同僚が向かっている方向に行くしかない。

早く帰りたかったのは、私だけじゃなく、同僚も同じだろうと思った。

 

ナビの示す場所まであと少しのところまできた、あたりは真っ暗で、自分の背丈以上に伸びた草が、ビュービューとうねっている。

 

ガリガリガリガリガリッ 車のタイヤが音を出しはじめた。

いつしか道の舗装はなくなり、砂利道に変わっていた。

 

もう引き返したほうがいいんじゃないかとお互いに言っていたように思う。

ただ、お互いに来た道を戻りはしなかった。

 

ナビが道案内を終了した。

草っぱらを抜けた先に見えたのは、小さな墓地だった。

風がゴウゴウと鳴る、暗闇の中にヘッドライトに映し出されたのは墓地。

 

一瞬、固まった。

人間、驚くと本当に固まってしまう。

 

すぐに来た道を戻ればいいのだけど、なぜかその奥へと続く森の中の道を突っ切った。

なぜナビがその場所を示したのか、単純な入力ミスだったのだろうとは思うが、未だに謎である。

 

夏の日の奇妙な体験だった。