遊びまくる!

30代無職のカオスな日記

私のハンカチを使っての意味

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男には小さな夢がある、それは「これ使って」と、女性からハンカチを差し出されることである。

女性からハンカチ

ドラマのシーンで見たことがある。

男がコーヒーだか紅茶だか水だかをこぼす。すると、サッと、横から女がハンカチを取り出し、待ってましたとばかりに、テーブルやら男のスーツやら濡れた部分を懸命に拭く。男はその様子を子どものような顔をして、あたふたしながら見ている。

 

できる女はハンカチを持っているもんだ。

ぼくはテレビドラマからそう学んだ。だが、いざ大人になってみると、女性がハンカチを出して、懸命に何かを拭くシーンに出くわさないのである。ぼくは小さく絶望した。あれは作り物のシーンだったのかと。現実にはない、現実には起こらない、フィクションだったのかと。

 

ぼくはアレ以来、テレビドラマを見なくなった。小さな絶望が、ぼくからドラマへの興味を消失させてしまった。きれいさっぱりと。

男性からハンカチ

別のシーンでは、今度は逆に、泣いている女に男が紳士面でハンカチを差し出す場面がある。

「涙ををお拭き」と、言葉には出さずに、無言で女にハンカチを渡す。女は相手の顔も見ずに、ハンカチをなかば強引に男から奪い取ると、びぃぃぃーーんと豪快に鼻をかむ。そしてその鼻水で濡れたハンカチを男に突き返す。男は戸惑いながらもそれをポケットにしまい込む。互いの無言の演技が、役者の腕の見せ所でもある。

 

最後のシーンで、女が鼻をかんだハンカチを男に返さずに、自分のバックにねじ込んでその場を後にするバージョンもある。どちらにしろ、そのハンカチは使い物にならない。しかし、ハンカチの本場である、海外では「ティッシュ代わりにハンカチを使う」と聞く。なら洗濯してから再度、使用するのだろう。ハンカチを常備しないぼくにはわからない習慣なのだが。

ハンカチと恋心

使い古された男女の出会い方のひとつに「ハンカチ落としましたよ」がある。

幸せの黄色いハンカチという映画だってある。ハンカチに秘められた恋心は、過去から未来の男女の恋愛をかける。時をかけるハンカチーフ。アヌシー国際アニメーション映画祭あたりを狙って、ハンカチを題材にして撮ってみたい。

 

「これ、使って」とヒロインの女が、私のハンカチを使ってという無言の意味を込めて、主人公の男にハンカチを渡すシーンは、映画CMで使いたい。学校の先輩と後輩の設定が似合いそうだ。

 

と、ここまで書いてきて思ったのだが、もしかしたら、にこの設定とハンカチの組み合わせは、すで使用されているのかもしれない。ぼく辺りが思いつく設定など、誰にだって思いつくことだからだ。凡人の思いつきほど、ひどいものはない。ぼくはこの妄想をそっと胸にしまいこんだ。秘事として。

 

とりあえず明日からハンカチを持って外出してみようと思う。なにかあるといけないから。