遊びまくる!

無職ブロガーのカオスな日記

吾輩は糞である。

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吾輩は糞である。名前はまだない。

吾輩は糞である。

吾輩は糞である。名前はまだない。どこからヒリ出たか、あらかた見当はつく。それはこの家の主で国語教師の草井雲子先生の菊門から生まれたキレイな一本糞である。少し前までブーブー泣いていたのを記憶している。吾輩はこの暗くて狭い便器の中で初めてアナルというものを見た。

 

微生物仲間に後で聞いたところによると、草井先生はかなりの便秘らしいとのことだった。おっと、失敬、微生物仲間とは、さっき知り合ったばかりの仲なのだが、正確に言うと「こんにちは!」「あっどうも!」と、そんな感じの気さくな間柄なのだ。もっと具体的にいうと、最近隣に引越ししてきたお隣さんとでも言えばわかりやすいだろうか。

 

この微生物一家は昭和初期を思わせる奥さんと子ども2人の母子家庭だった。旦那は先の洪水被害に合い、行方不明になったと聞いた。女手一つでもうすぐ7歳(姉)になろうとする人間でいえば、小学1年生に当たるお子さんと、乳呑み児から今や4歳になる弟を育てるのは、並大抵の苦労ではなかろうと容易に想像できた。吾輩は草井先生よりもこの微生物一家に自然と興味を持った。微生物一家の奥さんによると、最近、草井先生の便通がないために今まで健気に頑張って姉弟を育ててきたものの、このところの不況にあっては、充分な滋養もなく、満足のいく養分にありつけないと語っていた。

 

7歳になる勝気な姉はその状況にあっても母を気遣い、気丈に振舞っていた。しかし、父が洪水で行方不明なってからというもの、徐々に気落ちしてしまい、栄養失調も重なってか、あばらは透け、背中にわけのわからない発疹ができる始末。弟はというと、父がいたときは、冗談が大好きな子でいつもケラケラ笑っている優しい子だった。なのに、父がいなくなってからは、突然、堰を切ったように悲しげな表情をするようになり、「お父ちゃんまだ帰って、こーへんの?どこいったん?」と、しょんぼりしながら私に事あるごとに聞くのだと。そういう話を吾輩は黙ってうんうん唸りながら、ときに優し気な眼差しのみを奥さんに投げかけながら、傾聴するのだった。

 

つまり良質なうんこにありつけなければ、この一家はいずれ死んでしまう運命にあったのである。驚いたことに、奥さん曰く、明日までに満足のいく便にありつけなければ、一家心中するしかないと腹を括っていたというのである。その覚悟を決めた矢先に草井先生の大便が文字通り天から降ってきたというのだ。その大便が吾輩にあたるわけであるが、なんにせよ、運命などというものは、運次第でどっちにでも転ぶのだ。明日のことなど誰にもわからないのである。と、まあ、つらつらと書き連ねてきたが、今回はここまで。またね!